─ ここ1、2年「日本一起業しやすいまち仙台市を目指して」というスローガンが目につきます。起業を推進する理由とは?
1つは震災後に被災した方々は自分が今生きている意味やこれからのことなどたくさん悩んだと思います。結果、地元や地域のために役に立ちたいという気持ちと自活し生計を立てなければならないという2つの考えが生まれると思います。その2つを併せ持ったものが「起業」です。自分の考えや思いを形にできるのが「起業」であり、取り組む方たちがどんどん増えてきましたので、行政も応援しようとなりました。
2つ目は今後長期的には人口減少となり、今までの産業構造ではいられません。産業とは時代の移り変わりに合わせて変わっていかなければなりません。将来を見据えて、ビジネス活力を強固にするためにもたくさんのチャレンジが必要です。小規模なビジネスでもこの街にあったものや求められるものでしたら、どんどん拡大していきますから。
平成26年1月に開設した仙台市起業支援センター「アシ☆スタ」は、起業家の皆さんが相談できる専門スタッフがおりますので、起業しようとする方はアドバイスを受け、セミナーやサロン、交流会等に参加して成長してもらいたいです。人は失敗したら恥ずかしいとか許されないと思う生真面目さがあると思うのですが、トライ&エラーというか失敗してもまたチャレンジすればいいんです。失敗は成功の元ですからね。とは言え、開業したあとの成功率が高くなるように我々は頑張らなければなりません。
─ 女性起業家が増えましたね。
女性は思い切りがいいというか大胆なところはありますよね。また身近なところからニーズを捉えアイデアを持っているのは意外と女性の方が多いかもしれません。
108万人都市となった仙台市は、お試しマーケットとしては手頃な都市規模ではないでしょうか。そうした点からも起業に向いている街だと思います。(図表参照)
─「SENDAI Entrepreneur Week」
仙台起業家週間(1月22日〜31日)が開催されました。
平成26年の開業率は、政令指定都市2位でしたので、日本一になるんだ!という目標をもって頑張っており、仙台起業家週間を作りました。仙台市内で集中して多種なイベントやセミナーを開催しました。
─ 行政がここまでバックアップに力を入れてくれることはとても有難いですね。大いに活用して、身の丈にあった起業を目指し、花を咲かせ実のあるものに育てていきたいですね。
最後に、わんからっとL会員の方々にメッセージをお願いします。
わんからっとLの会員の皆様はビジネスにとても高い関心を持っていると思います。仙台市では若い世代の起業家を増やしていこうと思いますので、ぜひ先輩としてアドバイスや応援等どんな形でもいいのでバックアップしていただけたら嬉しいです。また会員の皆様はネットワークの達人でもありますので、例えれば「とりもち」のように何かと何かをくっつける役割を果たしていただきたいと思います。地下鉄東西線でも新しい出会いやつながりを作っていきたいので、みんなで利用してみんなで頑張ろう!元気になろう!と応援よろしくお願いします。