女性起業家を応援するヒューマンネットワーク新聞マガジン「わんからっとL」

わんからっとL 75号

2014/11


踏み出そう!起業の夢への第一歩

『踏み出そう!起業の夢への第一歩』

 8月30日(土)、公益財団法人地域創造基金さなぶり主催による、平成26年度地域創業促進支援事業さなぶり創業支援セミナー『踏み出そう!起業の夢への第一歩』がエルパーク仙台で開催され60名が参加しました。
 わんからっとL編集長の小泉もパネリストの1人として登壇しました。
パネルディスカッション起業を志す人たちへのメッセージパネリスト
ー起業するきっかけは?ー

NPO法人つむぐ
 理事長 阿部 大 氏(以下、大)

ー震災後、人と人とのつながり、縁というものについて考えた時に「店―お客様―生産者」の糸をつぐむようになりたいなと思い起業しました。

(有)小泉プロダクション
 代表取締役 小泉 知加子 (以下、小泉)

ー仙台に来て、女性の働く上での情報誌がなかったので自分で創りました。横のつながりをつなげていく情報誌はその当時、画期的なものとして100万人都市、政令都市の仙台に受け入れてもらえました。軌道に乗ったので5年後に法人化しました。

(株)A│Muse
 代表取締役 阿部 恵 氏(以下、恵)

ー福島県の子供たちは、外遊びが制限されていますのでぜひ木楽舎の楽つみ木ワークを持っていきたいと思いました。また、父が介護状態で衣服の着脱がとても困難になりジャージをいつも着ていました。しかし「おしゃれはリハビリの第一歩だよ」と教わり、いろいろ勉強していくうちに蓄光糸や反射糸と出会い、何かの役に立つと感じたことがきっかけです。


ー法人化するにあたり、売上や利益など勝算はあったのですか?ー

〜全くありませんでした。勢いだけですね。ただ法人化することで、簡単に辞めてはいけないので、自分に厳しくプレッシャーをかけています。

ーITと食育という全くかけ離れた業種が同居する会社を創られた経緯を教えてください。ー

(株)ナチュラル
 代表取締役 藤本 翔太 氏 (以下、藤本)

ー震災後、自分は社会の役に立っているのだろうか?と疑問を感じていたころ、知人の紹介で起業スクールに参加し、IT関連の勉強をしました。板前時代の経験(食育)も含めて、たくさんの情報を多くの方に発信していきたいという思いからです。



ー現在、大変なことはありますか?ー

〜NPO法人を立ち上げるにあたっては非常に手続きが大変でした。事業運営の面では「接客アドバイザー」とは何かを皆様に伝えていくことが一番大変です。特に飲食店経営は簡単に思われがちですが、そうではありません。「コンサルタント」や「接客アドバイザー」に相談すれば間違いはないんだということを知ってもらいたいです。

〜何事も地道に続けていくことです。仙台に知人がいなかった私は、楽つみ木ワークを認知してもらうためにまず人脈作りから始めました。一人では限界があるので多くの方からのご意見やご教授をいただき、色々なところに参加しています。すべて一人でやっているので大変です。

藤本〜長く続けていくことです。金銭的な面として、継続的な収益を生み出しながら事業を継続していかなければなりません。毎月安定的な売上と目標達成がとても大変です。

小泉〜時代の変化に対応してこその情報誌ですから、常に世の中の動きの半歩、先を見るように努めています。大変と言えば、毎日が大変なことばかりですが、それに負けないように日々休まず動くことで解決してきました。特にITの進歩は便利な分、追いついていけない自分がいますが…。

ー起業を志す会場にいる皆様に、起業をする前にアドバイスはありますか?ー

〜定期的な収入があるうちに、マーケティングや事前調査などした方がいいと思います。

〜セミナーに参加して人脈を拡げ情報交換したことはとても有益でしたので、何度も足を運ぶことが大切です。そしてお金についてもっと勉強しておくべきだったと感じています。

藤本〜資本金(貯金)の準備は必要です。また経営、税務、労働基準などさまざまな知識が必要なので勉強しておいた方がいいです。

ー18年間で課題を乗り越えてきた例を具体的に挙げてください。ー

小泉〜今にして思えば昔の困難だったことは、こうすれば解決するぐらいに他愛のないように思えるのですが、その当時にしてみれば、やはりどうしようと焦るばかりでしたね。私の場合困難だったことは、親の介護との両立とか…実は内輪のことでした。女性の場合は家族の理解って大きいと思います。

ー被雇用者から経営者となったことで物事の見方、考え方、労働するという事に
 ついてどう変わりましたか?ー

藤本〜日々の業務をこなすだけではなく、一番に会社のために自分が行動し発信していかなければならないと感じています。

〜経営者は社員教育、人材育成をすることで従業員と一緒に同じ方向性に志を持つことが大切だと思います。

〜オープン初日、1杯500円のドリンクを提供した時、思いっきり手が震えました。独立する前でしたら当たり前の仕事なのに…。500円の重みを感じましたね。経営者になってからお金の価値観は変わりました。もうひとつはお店=自分なのでお店を否定されたら落ち込むし、また逆に喜んでもらえたらとてもうれしいです。

小泉〜トップですから、まず弱音を吐いてはいけないと思うんですよね。ついてくるスタッフ、わんからっとLのリーダー的シンボルですから。かといって私はそれほどできる人間ではないので、ただ休まないで、人より多く時間をかけて心を込めて仕事をするようにしています。

ー起業して良かったことを教えてください。ー

藤本〜起業してからたくさんの方との出会いがあって今に至りますし、物事の考え方の視野が広がりました。 皆様も夢、起業の実現に向かって頑張って下さい。

〜つみ木ワークを提供した後、皆様の心からの笑顔を見た時にとても良かったと感じます。震災後、絶対大丈夫!ということはないんだなと痛感したので、言い訳して後悔するより、やりたいことは今やるべきなんだと思います。

〜失敗したらすべて自分に降りかかってくるので、本気で生きているんだと実感します。だから本気で生きている仲間が集まります。また将来のビジョンが明確化できるので、夢の実現が可能になります。

小泉〜いろんな方と知り合えたことです。それは川の流れのようにずっとではないにしても、もし起業していなかったら、きっと部屋の中で引きこもっていた人生を思えば、人に影響力を与えることができる今の仕事は天職に近いです。

第2部

■講師プロフィール
エフ・ブルーム(株)代表取締役 大江 栄 氏


リース会社の不動産担保融資事業部にて、営業、事業計画の精査、与信業務を担当。平成15 年に中小企業診断士資格を取得し独立開業。平成22 年品川区立武蔵小山創業支援センター長に就任し年間延べ100 名以上の女性起業家の相談に対応。平成23年エフ・ブルーム(株)を設立、代表取締役に就任。


●NPO法人つむぐ
第2部の基調講演は講師にエフ・ブルーム(株)大江栄代表取締役を迎え「起業の夢・起業の実現」をテーマに 3つの要点を話していただきました。

@ー成功する起業家の共通点は、
 MISSION(使命)PASSION(情熱)VISION (未来像)

Aー起業家に望まれるマインドは、自立、自律、自己責任、自己変革。

Bー起業の前にやるべきことは、自分に向き合う、事業に向き合う、仲間をつくる。


第3部

第3部は創業スクールの案内。
第4部の交流会では、参加者はパネリストとスクール講師に質疑応答し、熱心に話を聞いていました。


■公益財団法人 地域創造基金さなぶり
〒980-0804 仙台市青葉区大町1-2-23 桜大町ビル303
TEL:022-748-7283 FAX:022-748-7284
理事長:大滝精一
設立日:2011年6月20日。「特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター」が母体

   

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異業種を越えた起業家向け情報ネットワーク新聞マガジンを創っていきます。

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女性が輝く社会は、今、ここから。
編集長
 安倍首相の所信表明演説から、新たに動き始めていこうとしているこの日本。
 女性が輝く社会と謳っています。
 「国、地方、企業などが一体となって、女性が活躍しやすい社会を目指します。女性の活躍は、社会の閉塞感を打ち破る大きな原動力となる。その認識を共有し、国民運動を展開して参ります」「創業から10年未満の企業を優先するための枠組みを新たに作り、新事業にチャレンジする皆さんの販路拡大を政府一丸となって応援していきます」
 女性が輝く―女性の活躍推進法案をまとめ成立を目指していくという。9月の内閣改造では、女性活躍担当相のポストも新設された。今後も期待しながら注目していきたいところです。
 また、起業を推進するしくみが益々打ち出されてくるようになりました。奥山恵美子仙台市長も「起業日本一」という目標を掲げました。今、仙台では起業家セミナーブームでもあります。起業することの心構え、資金の調達、マーケティング、販売回路のしくみなどなど・・・ 。
 水を差すわけではないけれど、起業とはセミナーを受けたからといって、うまくいくものでもなく、マニュアルなどないからこそ“起業”なのであって、目の前には自ら道を作らなければ歩んでいけないものなのではないか。あまり、計算や計画を立ててみても実際その通りにならないのが、“現実”であって、立ちはだかってくるアクシデントをどう切り抜けていくか。道を拓くほかないのではないだろうか。そして、蒔かぬ種からは花は咲かないことを肝に銘じて、努力していく以外方法はないんじゃないかなと。他力本願的な発想では、物も事も人も心も動かすことまでできないように思うのだ。
 一気に駆け足で、富士山には登れなくても、頂上を目指して“けもの道”を四つんばで這いつくばってでも、一歩一歩確実に登っていけば、たどり着くことができると、信念を持って。その上で、知識があればいいのかなと。
 創刊から18年、時代はますます起業創生時代になってきている。時流に乗ったことで、さらに、舵を引き締
めて、わんからっとLを創っていきたいと思います。
 元気の出るコミュニケーションツールとして、情熱を持って邁進していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 女性が輝く社会は、今ここから―。

わんからっとL編集長
小泉知加子