女性起業家を応援するヒューマンネットワーク新聞マガジン「わんからっとL」

わんからっとL 66号

2012/08




 第2部のパーティーは、シンガーソングライター嶺岸和浩バンドによる〜石巻から明日へ〜で華々しくスタートしました。
 最初に、小泉知加子編集長が開会挨拶に立ち「震災後の復旧、復興に際し、感謝する気持ちが大切だと感じた一年でした。ピンチは新たなチャンスであり、困難も感謝の心で前向きになれると思います。
 わんからっとLの会員同士の和で宮城の経済を発展させましょう。今後も右肩上がりに成長します」
と日頃の感謝と抱負を述べました。
 続いて、当日は公務のため、残念ながらご欠席となった村井嘉浩宮城県知事からのメッセージが読み上げられました。
 「女性起業家を応援する、地域に根ざした情報誌として16周年を迎えられ、更なるご活躍を楽しみにしています。ますますのご発展をお祈りしています」
 乾杯の音頭は、本吉町の千葉しげ子さん。ペンションヴィラプチろくを経営していましたが、被災し、ペンションは流出。
 「震災で多くを失いましたが、人の絆、あたたかさ、真心などお金では買えない大きなものを得ました。周りに励まされ、10月のペンション開業を目ざして頑張ります」と高らかにご発声くださいました。
 パーティーのテーマは「復興そして継続」。テーマ通りの力強い乾杯となりました。
 そして4名のご来賓の方々からご祝辞を頂きました。参議院議員の岡崎トミ子さんからは、「人口減少、少子高齢化が同時進行している日本では女性の潜在力を生かしていくことが大切。女性が起業する時の諸問題を掘りおこし、育て、つなげてきた小泉さんは先見の明があったと思います。私も復興を継続して力としたい。お互いに頑張りましょう」
 1回目のパーティーから、16回連続でご出席くださっている岡浮ウんには、小泉編集長から感謝状と記念品が授与されました。
 前衆議院議員の中野正志さんから「言うべきことはしっかり言う。やるべきことはもっとしっかりやる。そんな小泉さんの元気を仙台、宮城の復興の元気につなげてほしいです」、東北大学大学院経済学研究科長の大滝精一さんからは「わんからっとLと小泉さんをはじめ女性起業家の方々に、力強い復興と東北経済再生の推進力となっていただくように祈念をしております。次の一歩を踏み出して行って下さい」、東北福祉大学総合福祉学部部長の渡辺信英さんからは「フロイトは『人間に必要なのは、愛と仕事だ』と言っています。チカちゃん(小泉さん)も参加者の方たちも、家族への愛、仕事への愛など愛と仕事の両方を持っている方たちだと思います。わんからっとLも愛を忘れず、今後も発展していってほしいです」とご祝辞を頂きました。
 次に小泉編集長と同郷でいらっしゃる、東北学院大学名誉教授、油川昭夫さんによる茨城県民謡「磯節」が披露されました。


 一言スピーチパートVは「私とわんからっとL」としてお言葉を頂きました。


「私が19年前に新たなスタートをした時、チカちゃんに会い、元気をもらいました」(花はんグループ (株)五葉商事 鈴木 せつ子さん)

「最初から支援を続けてくれる方がいる会の主催者は珍しいと思います。ずっと続けてほしいと思っています」(イエローハットグループ(株)ホットマン 伊藤 信幸さん)

「10年前に初めて小泉さんに会った時、明るく元気で女性起業家を応援したいという思いが伝わってきました。心からのエールを送りたい」((有)ふじや千舟 佐藤 明子さん)

「16周年おめでとうございます。集まってくださったたくさんの方が、小泉さんの財産ですね」((株)松や 松谷 一夫さん)

「前向きに生きている皆様の前向きなご出席に囲まれて、私もうれしいです」(西岡美容室 西岡 良子さん)

「仙台、宮城の経済を一緒に発展させていきましょう。宮城県の数ある旅館をぜひご利用下さい」(篝火の湯 緑水亭 煖エ 知子さん)

ハーモニカで「夏の思い出」を演奏し、華を添えて下さいました。(煖エ輝雄法律事務所 煖エ 輝雄さん)

「16年前に女性起業家を支援する先駆けとして始めたことは素晴らしい発想だと思います。20年、30年と続いていきますように」((株)いきちか・椎木会計事務所 椎木 秀行さん)


 会場が最も盛り上がってきた頃、オープニングでも演奏して下さった「嶺岸和浩バンド」によるミニコンサートが行われました。
 その後、16回連続でパーティーにご出席下さっている佐藤わか子さん、八木充幸さん、齋藤玄昌實さんの3名に小泉編集長より感謝状と記念品が贈られました。そして記念撮影も行われました。
 中締めとして、仙台商工会議所女性会会長の平賀ノブさんよりご挨拶を頂きました。
 「粘り、根性、思いは通じるという気持ちが表れて、小泉さんの世界ができ上がっています。皆さんに深く感謝します」
 とっておきの大締めは(株)一条工務店宮城 代表取締役社長の峯岸良造さんと雄勝石作家の齋藤玄昌實さん。 峯岸さんからは「小泉さんには情熱(パッション)があり、助けてあげなきゃという私なりの使命感(ミッション)が生まれ、皆さんも行動(アクション)を起こして、どんどん盛り上がっているのだと思います。来年も楽しみにしています」とお言葉を頂きました。
 「学生時代に皆勤賞が欲しかったので嬉しい。しなやかな小泉さんを16年応援してきて、これからも応援し続けていきたい」とおっしゃる齋藤玄昌實さんの5本締めでパーティーは終了しました。

 来年の17周年をめざして、ご参加、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

 パーティーに先立ち、第一部として「企業情報紹介」がありました

はたけなか製麺(株) 佐藤 隆さん

 体に良いヌルヌル成分が最も多いのに捨てられてきた海草、アカモクを使ったあかもく麺。おいしくて健康に良く、海の環境保全に役立ち、未利用食材の活用として数多くの賞を受賞しています

ワインショップマサンドラ 櫻井オクサーナさん

 日本で初めてのウクライナワインの輸入会社そして専門店。ウクライナは黒海に面したお陰で理想の天候と乾燥した空気に恵まれ、ぶどうの成長にとても良い環境です。ぜひ味わってみて下さい。

サンドバス定禅寺通 鈴木麻由子さん

 九州高千穂の石を使用した砂風呂は、10分間埋まるだけで「気・血・水」の流れのバランスを整え細胞を蘇生させてくれます。石粒は一回ごとに洗浄するので衛生的。利便性も良く、短時間で効率良く健康的になれます。

泣tタバタクシー 及川 孝さん

 校門から託児施設への乗車など、子どもだけで利用ができる「子育てタクシー」は、会員が700人以上、月に400件の需要がありとても好評です。妊婦さんの検診などにも利用できて、取り組みは全国的に広がってます。

内閣府認証NPO法人 抜ばっく苦ネット 永瀬克己さん

 共生医学研究所、きぼうの杜クリニックと共に三位一体となって無料の「がん治療相談票」を作成しました。お悩みの方は、ぜひ記入してFAXをお送り下さい。三人の博士が必ず対応いたします。

NPO 20世紀アーカイブ仙台 坂本英紀さん

 市民の協力のもと、今年3月1日に「3・11キヲクのキロク」〜市民が撮った大震災の記録〜という写真集を発行しました。震災後の今の姿を後世に残していこうと、多くの方々に提供して頂いた1500枚の写真が載ってます。

(株)ステラ 安藤和歌さん

 震災後は結婚相談所での婚活が増加しています。独自の取り組みとして人気の婚活講座を開催したり、婚活応援マガジンを発行して地域密着型の婚活支援に臨み、ご縁組みを通して東北の復興を応援しています。

(株)フェイス 内海忠敏さん

 照明、家具、カーテン、内装など良質のインテリアをお届けしたいと思っています。海外で作られているものは、ファブリックや壁紙を合わせてコーディネートできるものが多く、トータルして選べるようになっています。

第一生命保険(株) 稲原宣子さん

「若くもなく、美人でもない担当者だから」という理由で顧客になって下さった方がいます。何が武器として役立ち、幸いするかはわからないもの。つらい時でもそれを思い出して、一生懸命進んでいきましょう。

ネオス合同会社 高橋直一さん 地島桂子さん

 スマートソーラー社製のソーラー蓄電システムは、停電時に瞬時に切り替わるUPS機能付きでコストパフォーマンスも高いです。水道管に取りつけるだけで排水を浄化し、いい菌を増やし水を甦えらせるビッグポール業務用もおすすめです。

(株)トータルホームプラン 伊辺秀吉さん

 化学物質が問題となる中、自然素材を使った健康に過ごせる家づくりにこだわっています。環境が自然に戻ると、自分の免疫力や治癒力が高まります。
 古民家を利用したモデルハウスがあるので、興味のある方は大崎にお越し下さい。


   

女性起業家を応援する新聞マガジン「わんからっとL」は、これからの21世紀の
異業種を越えた起業家向け情報ネットワーク新聞マガジンを創っていきます。

ともに輝きながら、自分の夢を成功させませんか?

   


感謝の気持ちをもって
 本日はお忙しい中、「わんからっとL」16周年記念パーティーにお越し下さいまして、誠にありがとうございます。すっかり恒例となりました、わんからっとL主催の異業種交流パーティー。今年も夏に先駆けて開催する事ができまして、うれしさでいっぱいです。
 さて、東日本大震災から1年と4ヶ月が過ぎようとしています。この一年間で、とても大きな変化が起きたのだと思います。復旧・復興に想定していた時間より仙台の都市は立ち直りが早く、賑っているかのようにも感じられます。今なお、不自由な生活環境にいる方もいらっしゃいますが、少しずつ普通の生活ができるようになりました。
 この一年強く感じたことは、“感謝する気持ち”です。いつもの年の何倍も何十倍も感謝する機会がありました。この感謝の力が私たちを変え、少しずつ形となって現れてきていると感じています。ピンチがくるたびに、新たなチャンスが訪れてくるのです。目の前のどんな困難な出来事も感謝の気持ちを持てば心は前向きになり、プラス思考に行動を変えていきます。人と人との出会いから、自分を磨き相手を元気づけ、感謝の気持ちを持ったヒューマンネットワークこそが、大切なのだと思うのです。
 このわんからっとLの情報誌は、全国でもまれに見る会員制の女性起業家を応援する新聞マガジンとして、平成8年に創刊してから16年が経ちました。ゼロからの始まりでしたが、今では北は青森県、南は長崎県の2万人の方たちが読んで下さっていることになります。
 私は、茨城県からやってきて、何一つとして持ち合わせてはいませんでしたが、志が一つありました。物を書くことで、人の心を感動させたい。一流のプロの物書きになりたいという「強い思い」でした。人との出会いはその強い思いがあったからこそ、ピンチもありましたが、いろいろなチャンスにも恵まれたのだと思います。
編集長

 わんからっとLを創刊したのは、私にとって人生をかけた大きな“挑戦”でした。
 昨年は会員の中には、津波で大きく被害を受けて住むところもなくなってしまった方たちもいます。しかし、一人として退会する方がいませんでした。「元気になるから」「地元の企業の方たちの情報を知りたいから」「知っている人がたくさん載っているから」「届くのが楽しみだから」「わんからっとLがとにかく好きだから」という声を聞かせてもらい、私の方が元気や勇気をいただいているように思います。できるだけ読者会員の皆様同士が、一つの情報発信となって、このわんからっとLの媒体を活かしていただければと思います。
 この交流会が皆様のお役に立ち、かたや仙台・宮城県の経済の多少の発展につながっていければ、この上なくやりがいを感じます。
 わんからっとLの会員同士の輪で、宮城県の景気を活気づけていきましょう。
 わんからっとLは、これからも右肩上がりに成長していきますので、今後ともご支援ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

わんからっとL編集長
小泉知加子