女性起業家を応援するヒューマンネットワーク新聞マガジン「わんからっとL」

わんからっとL 48号

2008/02

   


 KABOの開店は昭和43年。今では仙台で最も歴史のある本格派のジャズを聴かせる店として知られています。
 中本マリさんは昭和48年のデビュー以来、国内外で活動を続けながら数々のジャズ賞を受賞し、日本のジャズシーンの第一線で活躍を続けるトップヴォーカリスト。経営者の遠藤さち子さんとは20年来の付き合いがあり、今も年3、4回KABOのステージに立っており、今回のライブもその縁で実現しました。
 「いつの間にか40年経ってしまいました。いつまで続くかわかりませんが、これからも元気にいきたいと思います」と遠藤さんが挨拶すると、集まった多くのジャズファン、KABOファンから温かな拍手が送られました。
 中本さんがステージに立ち、一曲目の「Have Yourself A Merry Little Christmas」が始まると、会場は一気に中本ワールドに。円熟味を増した本格派のジャズヴォーカルに観客は酔いしれました。




   

私の選んだ道
編集長

 わんからっとL48号「春に向けて号」をお届けします。今回は、仙台でも数が少なくなってしまったライブハウスの中で、遠藤さち子さんが経営する「KABO」が40周年を迎えるとあって特集を組みました。
 「人生において大切なのはアドリブ。どうにかなるように世の中はできている」と、遠藤さち子さんは語ります。
 仕事を続けていくヒントがここにあるように思いました。
 また、他にも3人の女性起業家(今回は家業を引き継いだ女性)のお話を聞きに伺いました。
 「人生は自然の摂理と同じ、樹木は寒冷に耐えないと次の年によい葉はつかない。どんなにつらくても朝の来ない夜はない」(武田せつ子さん)
 「仕事も音楽もそうですが、お客様を喜ばせ自分も気持ちよく、楽しくやっていきたい」(高橋知子さん)
 「日本酒は日本人の血液のようなもの。音楽を物質化するとお酒になると私は思っているんです」(佐々木加知枝さん)
 「私の選んだ道」。3人のそれぞれの職業は、当然違いますが、共通しているところは「自分のよさを生かしながら、家業を継いでいる」というところでしょうか。
 自分の人生に悩んでいる時、自分自身を取り戻したい時、彼女たちに会いに行くのも宮城県から発信しているわんからっとLならではかと思います。
 なぜか、男性経営者も会員読者に多く、参考にしていると言われるこの女性起業家を応援する新聞マガジンわんからっとL。これからもたくさんの女性起業家を中心に、さらに時代を拓く企業、歴史がありながら時代のニーズに適して伸びている企業を紹介していきたいと思います。
 ご意見・ご感想などございましたら、どうぞお寄せ下さい。
わんからっとL編集長
小泉知加子